当院における画像診断
当院における画像診断
MRI、CT、RI(核医学)検査を行います。結果は画像と読影レポートとをお届けします。画像データはDICOM形式のフォーマットで、Windows PC用の画像ビューワーとともにCD-ROMに焼いてお届けしますが、フィルムへの出力にも対応いたします。
MRI検査
- 1.5T MRI装置(Optima MR360 1.5T, GE Healthcare)を導入し、全身各部位のMRI検査を行います。
- 脳のMRIでは、拡散強調像、ADC mapに加え、拡散テンソル解析にも対応し、FAmap、神経線維のカラーマップ、トラクトグラフィも提供可能です。また、正常脳のデータベースを使って統計学的画像解析を行い早期アルツハイマー型認知症の診断を支援するVSRADを用いた解析も行います。
- 体幹部の拡散強調像にも対応します。乳房用のコイルも準備してあります。
- MRスペクトロスコピー(MRS)には対応できません。
- MRI検査は、心臓ペースメーカー、人工内耳、眼球内金属製異物、脳深部刺激装置のあ る患者さんでは検査できません。
- 造影剤を使用したMR検査にも対応いたします。ただし、高度の腎機能障害のある場合には、腎性硬化性線維症(Nephrogenic sclerotic fibrosis, NSF)と呼ばれる副作用を来す可能性があるため、ガドリニウム造影剤を使用できません。造影を希望する場合には、データをお持ちであれば血清クレアチニン値をお知らせ下さい。気管支喘息のある患者さんの場合も造影検査を控えさせていただきます。
CT検査
- 16列マルチスライスCT(BlightSpeed Elite SD, GE Healthcare)を導入し、全身各部位のCT検査を行います。造影剤を使用した撮影も対応します。
- 多断面再構成(MPR)やボリュームレンダリングによる3次元画像も作成します。
- 16列という制約により冠動脈の評価など心臓を対象とした検査には対応できません。
- 造影剤を希望する場合でも、アレルギーや腎機能障害などのある場合には 当院の担当医の判断で、造影剤の使用を控えさせていただくことがあります。
RI検査
- 断層撮影も可能なSPECT装置(Infinia3, GE Healthcare)を導入し、主として、骨シンチグラフィと脳血流SPECTを行います。
- 必要に応じて他の核医学検査にもできるだけ対応しますので、上記以外の検査の場合をご希望の場合にはお問い合せ下さい。ただし、負荷心筋シンチ、肺換気シンチには対応できません。
- 脳血流SPECTでは、脳血流の定量検査、ダイアモックス負荷による検査も行います。また、画像統計解析を用いた認知症の早期診断、鑑別診断も行います。
- 123I-MIBGによる心臓交感神経機能シンチは、パーキンソン症状を示す原因疾患の鑑別に有用とされています。特に、パーキンソン病とレビー小体型認知症ではMIBGの心臓への集積が低下するので、パーキンソン病と他のパーキンソン症候群、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症との鑑別に役立ちます。この検査もご要望に応じて対応いたします。